virbr0を削除する
目次
KVM の default ネットワークが作る virbr0 を削除します。
Ubuntu に KVM をインストールすると、漏れなく virbr0 が作成されます。このインタフェースを使えば KVM ゲストは、DHCH サーバの機能で IP アドレスが自動で割り振られ、外部とも NAT を通して通信できます。
しかし外部からゲストに接続するには、このインタフェースよりも新たにブリッジインタフェースを作成した方が簡単でパフォーマンスも良くなります。そこで使わないインタフェースを残しておいても無駄なので、virbr0 を削除します。
ネットワークの状態を確認する
KVM が管理しているネットワークの情報は、次のコマンドで調べられます。
% virsh net-list
Name State Autostart
-----------------------------------------
default active yes
default ネットワークが有効になっていて、起動と同時に作成されるようになっています。
この default ネットワークが virbr0 を作っているか確認しておきます。
% virsh net-dumpxml default
default
8ad90928-22a5-38f5-4927-1932584efb64
間違いなく default ネットワークが virbr0 インタフェースを作っています。
virbr0 を削除する
virbr0 を削除するには default ネットワークを削除します。
% virsh net-destroy default
Network default destroyed
virbr0 が再起動したときに作成されないようにする
virbr0 は、再起動すると自動的に作成されるようになっています。そのため再起動しても自動的に default ネットワークが作られないように設定を変えておく必要があります。
% virsh net-autostart default --disable
Network default unmarked as autostarted
default ネットワークの設定確認
ネットワークが削除されて、再起動しても作成されないようになっているか確認します。削除されたネットワークなので、状態を表示させるのに–all オプションが必要になります。
% virsh net-list --all
Name State Autostart
-----------------------------------------
default inactive no